冬の小学生の登下校スタイルというと、上着やジャンバーを羽織ったスタイルを思い浮かべる方が多いと思いますが、寒冷地、北国、とくに雪国ではスキーウェアを上下ともに着て、登下校する地域があります。
私が小学校時代を過ごした北海道岩見沢市は豪雪地帯のため、雪が積もるとスキーウェアの上下を洋服の上から着て登下校をしていました。
そして、私が現在住んでいる青森でも同様に、小学生は雪が積もっている間はスキーウェアの上下を着て登下校をしています。
自分自身の子供の頃の経験から、2017年に釧路に引っ越した時も、2018年に青森に引っ越してきた時にも、子供用のスキーウェアが必要だということを知っていました。
防寒という意味でもそうですが、休み時間に外で雪遊びをすることもできますし、スキー授業やスケート授業などでも絶対にスキーウェアは必要なので、特に「用意してください」と言われなくても、用意するのが暗黙の了解になっています。
高学年になると次第にスキーウェアを着て登下校するのは、スキー授業のある日だけになっていくようです。
というのも、高学年のお子さんたちはベンチコートを着て登下校している姿を見かけるからです。
このように、環境に応じて用意するのが当たり前となっているスキーウェアやベンチコート。
思っている以上にお金がかかる北国の生活の中でも、今回は小学生の登下校スタイルに焦点を当ててご紹介します。
もしも、北海道や東北を始め、積雪量の多い地域へ転勤が決まった時、お子さんの冬の登下校時の服装については、これを読んで頂ければバッチリです!
現地だからこそ手に入るアイテムなどもあります!
冬の雪国の必需品はスキーウェア
青森では初雪が降るのは11月頃なので、その頃からスキーウェアが店頭に並びます。
早い時には10月から、大手総合スーパーのスポーツ用品セールで販売が始まり、子供服コーナーや季節のアイテム売り場に並ぶのは11月頃です。
未就学のお子さんには、上下がつながったつなぎのジャンプスーツタイプのスキーウェアが脱ぎ着しやすく安全です。
娘は釧路で最初のスキーウェアの上下セットを購入しました。
釧路の小学校では校庭でのスケートの授業があり、幼稚園でもスケート教室がありました。
小学校入学のタイミングで青森に引っ越したので、引き続きそのスキーウェアを着て冬は登下校していました。スキー授業でも必要です。
サイズアウトしたために、3年生の時に一度買い替えています。
総合スーパーが10月に行っていたスポーツ用品セールで購入したので、上下セットで8,000円程度でした。
ネット通販などでも6,000円~10,000円くらいが相場の様です。
シーズン後半だと2,000円OFFクーポンなどがあり、お得に買えることもあります。
キッズ用のスキーウェアは大体160cmサイズまであります♪
それよりも身長が高いお子さんは、大人用のウェアになりますね。
高学年になるとベンチコートで登校する
北海道や東北などの寒冷地、北国雪国では、11月頃から3月下旬頃まではずっと雪景色となります。(完全に地面から雪がなくなるくらいの雪融けは4月頃)
毎日毎日雪が降り続けるので、そうなると雪遊びは当然飽きるものです。
小学校中学年くらいまで、スキーウェアを上下とも着て登校するお子さんが多いのは、休み時間にクラスメイトやお友達と外で雪遊びをすることもあるからです。
それが、高学年になるにつれてスキー授業がある日以外、スキーウェアを着て登校することがなくなります。
一体何を上に着て登校しているかと言うと、ベンチコートなのです。
サッカーの試合などでベンチにいる選手が着ているような、膝下くらいまでの長さのあるあの、ベンチコートです。
確かに、吹雪に晒されると太腿がすごく冷えるので、ベンチコートの長さは重宝するわ! と、気づきました。
11月、12月頃にスポーツショップへ行くと、大量のベンチコートが販売されています。
小学校高学年のお子さんの通学用に購入する方が多いからなのです。
スキーウェアは総合スーパーでも売られていましたが、ベンチコートは見かけませんでした。
スポーツショップに大量に売られているのを見て納得しました。
サイズやメーカーにもよりますが、5,000円くらいから10,000円くらいで販売されているようで、ネット通販でも同じような値段のようです。
アンブロの2021年秋冬モデルはやや高めの価格ですね。
男の子も女の子も割とベンチコート率が高い印象です。
防寒重視です!
スキーウェアだけでは足りない!その他の必需品は?
青森ではかなりの雪が積もるためスノーシューズ、スノーブーツ、スノトレは絶対必須です。
ただのブーツ、ムートンブーツなどでは雪国では通用しません。
内側が裏起毛・裏ボアタイプの防寒タイプで、靴の裏側に滑り止めが付いていたり、靴底が滑りにくい作りになっているブーツじゃないと滑って転ぶので危険です。
ちなみに娘は、かかとの所に折り返しスパイク付きの防寒長靴を履いています。(これ、私が小学生の頃にもありました)
かかとのスパイクは、豪雪地帯だと雪が詰まってしまう上に
濡れている状態のまま玄関に置いておくので大抵サビます(涙)
これも雪が多い少ないといった地域にもよりますが、釧路では雪は少ない(といっても北海道の割にというレベルです)けれど極寒なので、とにかく防寒重視で、路面がブラックアイスバーンになるため「路面は凍ってる」というのを前提に、滑らないブーツが必要でした。
豪雪地帯の青森では、ショートブーツでは中に雪が入り込んでしまう恐れがあります。
歩道や道路など、常に除雪されているわけでなく、一晩で何十センチも積もることがあるため、膝下くらいまでの長さがあると安心なのです。
私も履いていますが、ブーツに見える防寒長靴を愛用しています。(8,000円程度)
娘も青森に来てそういう防寒長靴はサイズアウトで買いなおして2足目です。(5,000円程度)
ちなみに、夫はこの豪雪地帯の青森で、冬でも普通のビジネスシューズを履いています。
車の運転が長靴やブーツだとしづらいことや、青森のビジネス街は歩道に融雪が入っているので靴でもあまり困らないからかもしれません。
(休みの日には防寒ブーツを履いています。車の雪下ろしや除雪の時は絶対必要です)
帽子は耳あてとゴーグルの付いた帽子を
普段の登校時にはニット帽を被っていますが、朝から吹雪が酷い時やスキー授業がある日には、ファーの耳あてとゴーグルの付いたキャップを被って行っています。
まったく同じような帽子を私も小学生(岩見沢)時代に被っていました。
およそ35年も前なのですが、今も同じような帽子が売られていることが嬉しくなりました。
こちらも主に総合スーパーなどで1,500円ほどで購入することができます。
ちなみに、ネット通販ではほぼ見かけません。(ゴーグルが付いていないタイプはありました)
スキー授業の様子を遠くから見ていると(校庭でもやります)ニット帽のお子さんもいるので、絶対必須ではありませんが、寒冷地にはこのような帽子もありますよ、というご紹介です。
ゴーグルが付いていないタイプが見つかったのですが、北国の総合スーパーではこの帽子にゴーグルがついてるものが販売されています。
ゴーグルは猛吹雪の時に活躍しますが、普段は外しておくことが多いですね。スキーの授業の時にはあると便利です!
手袋は絶対に中が暖かい裏起毛を選ぶべき
釧路に引っ越す際にも「マイナス20度近い場合は、寒いを越えて痛い」と、小学校(岩見沢)時代に経験済みだったのでそれを知っていた私は、まずは防寒用手袋を購入しました。
ニットやウールの一重の手袋では寒いを越えて痛くなるので、とてもじゃないけど耐えられません。
絶対に裏起毛や裏ボアの防寒、できれば防風手袋が望ましいです。
ですがこれは、通常の登下校時の場合の手袋です。
裏起毛や裏ボアじゃない手袋だと、寒さのあまり手がすごく痛くなりますよ~!ほんっとに痛いのです~!
スキー授業がある日や、休み時間に雪遊びをする約束をお友達としている場合は、スキー用手袋のスキーグローブが必要になります。
スキー用手袋のスキーグローブは、防寒・防風に加えて、防水です。
こちらも総合スーパーでも購入することができ、サイズも細かく「何歳向け」など書いてあるので試着しながら現地で購入するのが一番安心です。
柄や色も様々あり、防水レベルが違うものもあります。
値段も1,500円から3,000円くらいのものまで様々です。
お子さんの手の大きさに合った物を用意してあげるのが安全です!
防寒だけではなかった!身を守るための帽子と手袋
ちなみに、帽子や手袋は防寒の意味もあるのですが、滑って転んだ時に身を守るためでもあります。
つららが落ちて来たり屋根からの落雪もあったりするので、登下校時、絶対に帽子と手袋は必要です。小学校からも、必ず身につけるように言われます。
このように雪国のつららはびっくりするほど大きくて太いです!こんなのがもし落ちてきたら、ひとたまりもありません。
必需品ではないけどあると便利な防寒グッズ
スキーウェア上下、防寒長靴やスノーブーツ、帽子、防寒手袋。
以上は絶対に必要になるアイテムですが、それ以外にも「あったら便利だな」という防寒グッズで言えば、ネックウォーマーなどですね。
スキーウェアは首元までしっかり防寒してくれるので、ネックウォーマーが必要になることもあまりないかもしれません。
その上、コロナ禍でマスクをして登校しているであまり必要ではないのかな?とも感じるのですが……
猛吹雪の中では風が強く雪が顔に当たって実は「息ができなくなる」のです。
「猛吹雪なら学校が休みになるんじゃない?」
と思われるかもしれませんが、よくある猛吹雪では学校は休みにはなりませんので、普通に登校しなくてはならないのです。
現在は、爆弾低気圧の影響で「大雪警報」が出る時には、安全のため休校になったりしますが。
私自身の経験でも「猛吹雪でホワイトアウトしていても、警報が出ていない限りは通常どおり登校しなくてはならない」とわかっていました。
当時(約35年前)はネックウォーマーというものはまだ無くて、猛吹雪の中でも息ができるようにタオルで口元を押さえて、呼吸できるようにして登校した思い出があります。
今思うとあんな経験を子供の時にできるなんて、雪国に住んでいたからこそだったからなんだなあと感じます。
防寒用のネックウォーマーは1,000円~1,500円くらいで購入できますね。
まとめ | 冬の登下校と授業でも必要な防寒アイテム
スキーやスノボをやる習慣がなかったり、寒冷地、雪国や北国に住むことがなければあまり必要とはいえないものばかりかもしれません。
通常の冬の気候であれば、帽子や耳あてと手袋、マフラーやネックウォーマーくらいで十分なのかなと思うのですが、雪国だからこそ絶対に必要となるがために、その分のお金が当たり前にかかってしまいます。
- スキーウェア上下(10,000円)
- 防寒長靴(スノーシューズ、スノーブーツ、スノトレ等 5,000円)
- ニット帽またはボア耳あて付きのキャップ(1,500円)
- 防寒防風手袋(1,000円)
- 防寒防風防水のスキー用手袋(2,000円)
このように、雪国の小学生には6年間のうち2~3年に1回は買い替える必要がある、絶対に必要な冬の防寒グッズをご紹介しました。
防寒グッズの品揃えは現地には勝てないなと、現地の総合スーパーやスポーツショップとネット通販を見比べてみて感じました。
実際に自分の目で見て購入するのが良いと思うので、実物を見てみて、ネット通販で同じものがお値段がお得であればそちらを利用するのも良いのかなと思います。
どんな物かわかっていれば、ネット通販でも安心ですもんね。
青森の小学校のスキー授業のためのスキー用具をお得に準備する方法は、こちらの記事も参考になさってみて下さいね。