夫の転勤で青森県に引越して来てもうすぐ4年になるのですが、色々な人にお世話になっているためそのお礼に、茅乃舎だし(かやのやだし)を差し上げる機会がたびたびありました。
茅乃舎だしは、久原本家(くばらほんけ)という福岡県の総合食品メーカーが作っている焼きあご(とびうお)を使った繊細で美味しい出汁パックで、私の地元企業の商品なのでお土産やお礼などによくお渡しする機会があるのですが、いつも大変喜ばれます。
ですが、私がお土産やお礼でお渡しした青森の方々からは「美味しい」と一度も言われたことがありません。
直営店舗がないため、茅乃舎だしのことを知る人が少ないのだと思っていました。
しかし「もしかしたらそうではない」ということが調べて行くにつれ、わかってきました。
どうやら青森県民の皆さんは、元から塩っ辛いものにも醤油をかける傾向があるようで、「しょっぱくないと美味しくない」と感じる方が多いようなのです。
ということは、茅乃舎だしが薄味で味がついていない、しょっぱくないから美味しくないと思われている可能性が高いです。
しかし、このことは青森県としても塩分過多で大変問題にもなっています。
調べてみると、青森県は食塩摂取量は男性が2位で女性は5位ということもわかり、日本で一番の短命県ということがわかりました。
短命県返上には何が必要なのか。
塩分を控え醤油を控え、だしの味を感じられるようになることが必要です!
この記事では、青森の「だし活、だす活」とあわせてご紹介します。
青森県では「美味しい」と言われない?
青森に住んで4年目になりますが、特産品であるりんごを本当に良くいただきます。
でも私自身、ぱっと見で品種の見分けがつかないので、何かはよく分からず食べていますが青森のりんごはやっぱりとても美味しいです。
他にも、山菜採りに行ってきたおばあちゃんから姫竹(ひめたけ=根曲がり竹とも言う)を頂いたり、手作りのなんばみそ(南蛮味噌)を頂いたり、色々と青森ならではの食べ物をごちそうになっています。
そのお礼に、茅の舎だしを2回くらい差し上げたことがありました。
他にも、娘を連れて市内で出かける用事があった時に車で送ってくれたママ友さんや、日ごろからお世話になっている方等々、何人かの「青森が地元」という方に茅の舎だしを差し上げました。
でも何故か、一度も「美味しかったよ〜!」と言われたことがないのです!!
あまり喜んでもらえなかったみたい……?
あごだしが最高に美味しいと感じるのは私が九州出身だからなのだろうか。
茅乃舎だしが美味しいと思うのは、地元の贔屓目があるからなのだろうか。
なぜ、青森の人たちからは「美味しかったよ~」と言われないのだろうか。
ずっとずっと何故だろうなと考えていました。
しょっぱくないと美味しくない
そして、青森に住んで1~2年経った頃に知りました。
青森県民の皆さんは、塩っ辛いものが大好きだという事実を!
そして私はこちらの記事を発見したのです……。
「市場で買い付けを終えてから週2回は朝ラーメンに来るね。スープはほとんど飲み干すよ。普段から塩っ辛いのが好きで、朝はすじこや漬物とご飯。昔は塩じゃけにもドバドバ醤油をかけていたよ。しょっぱくないと美味くないじゃん」
デイリー新潮「青森県はなぜ早死にするのか 平均寿命最短でV9、衝撃的すぎる食生活」
塩じゃけにもドバドバ醤油をかける!?
「他県でラーメンを食べると、薄いなあと感じます」
デイリー新潮「青森県はなぜ早死にするのか 平均寿命最短でV9、衝撃的すぎる食生活」
他県のラーメンスープが薄いと感じる!?
煮干しの風味が強く、塩気がかなりきつい。客はほぼ例外なく、無料のライスを食べていたが、たしかにこのラーメンはおかずだ。ご飯で中和させないと食べ進められない。水を1リットルは飲みながら、周囲に倣ってスープまで飲み干すと、口内がヒリヒリする。ところが、カウンターに置かれたタレで味をさらに濃くしている人もいるのだ。
デイリー新潮「青森県はなぜ早死にするのか 平均寿命最短でV9、衝撃的すぎる食生活」
煮干しラーメンが有名なお店の店主さんに聞いた話と、そのお店でのエピソードですが、どれだけ塩っ辛いのかが想像ができる内容です。
カップ麺の消費量は全国2位、インスタントラーメン全体では1位、缶コーヒーも1位。食塩摂取量は男性が2位で女性は5位。全国模試なら立派な結果だが、1日の歩数は男性が全国46位で女性は41位……。
デイリー新潮「青森県はなぜ早死にするのか 平均寿命最短でV9、衝撃的すぎる食生活」
要は、塩分と糖分はたんまり摂って運動しないのだ。全国9位という肥満者の割合も、それを裏づける。喫煙率は全国2位、飲酒習慣者の割合は1位である。
なるほど、合点がいきました。
これは相当、塩分の採りすぎではないでしょうか?
大丈夫なのかな、青森県民の皆さん……心配になります。
味がついてないと思われている……かもしれない
茅の舎だしは青森育ちの皆さんにとっては、薄すぎて味が感じられないのだなということがなんとなくわかりました。(茅乃舎だしに少々の塩を足してもとても美味しいです)
恐らく味がついていないと思われてしまい、青森県民の皆さんに受け入れられる味ではなかったのだということなのでしょう。
だから「美味しかったよ〜!」と誰からも言われないのですね。
お世辞でも美味しいと言われないのが、逆に嘘ついてないっていう意味で清々しいです。
以前、楽天ブログでこの記事の元記事を書いた時に、Twitterで青森ご出身のフォロワーさんと、このようなやりとりをしたことがありました。
これおいしいよね。大丸とかに入ってるからたまに買う。
— EMK Λ (@EMK_MrT) November 17, 2021
青森も最近塩分控えめにするため出汁活とかやってるし、薄味に慣れてきた人は美味しく感じると思うな〜
地元から出た直後は西日本の料理味わかんなかった😅
西日本でうどんがお湯に入って味ついてないって思って(醤油入れたいな〜)って思ってたけど、わかるようになったら普通においしい出汁だった😅舌が醤油の濃い味で麻痺してたと思う!
— EMK Λ (@EMK_MrT) November 17, 2021
(EMK Λさんには掲載許可を頂いています)
「舌が醤油の濃い味で麻痺してたと思う!」
とのことなのです。
青森から離れて、出汁の美味しさがわかるようになったそうなので、青森にずっとお住まいで食習慣が変わらない方は、やはりしょっぱくないと美味しくないと感じられてしまうのかもしれません。
青森で喜んでくれたのは……
因みに、青森在住・宮城県出身の日ごろ大変お世話になってる方にも御礼で差し上げたところ、物凄く気に入って下さって
「離れて暮らす子供にも送ってあげたいから、お店があれば教えてほしい」
との嬉しいお言葉を頂けたので、仙台パルコ2に茅乃舎の店舗が入っている事をお伝えしたところ、宮城に帰省される際に行くとのことでした。(東北唯一の直営店舗!)
そして、帰省の際に買いに行かれたそうで
「買えた〜!ありがとう〜!」
とおっしゃっていました。
東北と九州は距離も味覚も離れていることがわかる
そういう訳で、生まれてからずっと青森の食習慣に慣れ親しんだ多くの方には、茅の舎だしは美味しいと感じてもらえないことがわかったので、差し上げることを止めました。
美味しいと感じるものが違うため、美味しいと思ってもらえないなら残念ながら差し上げてもご迷惑かなと思うようになってしまったからです。
もし万が一にも青森に直営店ができたとしても、「しょっぱくないから美味しくない」と、残念ながらすぐに撤退することになってしまうように思えてなりません。
福岡と青森、距離も遠く離れていると思っていましたが、味覚に関してもこんなにも違うんだなあと実感しました。
美味しく減塩!!「だし活、だす活」
実は青森県では「だし活、だす活」と言って、青森県をあげて三村申吾県知事が自ら、❝きめて君❞という県のマスコットと一緒にアピール活動をされています。
青森県としても、少しでも成果がでてくれると良いのですが。
県では、県民の皆様の健康寿命の延伸に向けて、県産だし等を活用しておいしく減塩を推進する「だし活!健活!減塩推進事業」に取り組んでいます。
関係団体と連携した取組から、家庭での健康的な食生活の実現や子どもの頃からの減塩による健康寿命・平均寿命の延伸、県産農林水産物の付加価値向上による生産者の所得向上を目指します。
だしのうま味を活かして美味しく減塩!!「だし活」
まとめ | 長年の食習慣はなかなか変えられない
「りんごは医者いらず」と聞きますが、りんご生産量日本一の青森県が男女ともに短命県全国1位。
りんごはむしろ食べていないのかもしれません。(よく頂くので、食べずにあげてしまうのでしょうね)
そして、だしよりも醤油!塩分!という長年の食習慣もなかなか変えられないのかもしれません。
ですが、小学校で行われた給食の試食会に参加したことがあるのですが、薄味だけど素材とだしの味がよく出ていてとても美味しい給食でした!
小学校では食育の取組みもとても熱心にされていることから、子供のうちから食習慣を変えていこうという取り組みも青森では頑張っています。
いつか、青森在住の方で、茅の舎だしが美味しいから好き!っていう方と出会ってみたいです。
- 「しょっぱくないと美味しくない」という食習慣が根付いている
- だしと言えば青森では煮干しが主流なので、九州特有の焼きあご(焼きとびうお)の味に馴染みがない
残念ながらこのような印象を青森では感じています。
青森の皆さんが健康的な食習慣に代わり、だしの味が美味しいと感じられる日が来てくれたら嬉しいです。
茅乃舎だしは公式のオンラインショップがあります。
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【ご注意ください】茅乃舎商品の正規販売店につきまして
これらの販売店は、当社の正規のお取引先ではなく、また商品販売価格や保存状態も適切でない場合がございます。
総合通販サイトなどで、茅乃舎の正規取引先ではないショップから販売している、定価よりも高く設定されているものが見受けられます。
そのようなところから販売されているものは商品管理の面でも心配ですので、購入される際にはくれぐれもお気を付け下さい。
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