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青森の積雪量がヤバい?豪雪世界一の都市は青森市!

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2021年~2022年の冬の青森市の積雪量は、地元の皆さんも「もう勘弁してほしい」というくらいに物凄く多いです。

早い時には朝3時頃から雪かき(雪片付け)を開始し、降り続ける日には1日に何度も雪片付けをしなくてはなりません。
※雪は雪捨て場に捨てに行かなくてはどんどん積もっていくので、青森市の皆さんは、雪かきをして雪を捨てに行くまでを「雪片付け」と呼んでいるようです。

私が家族と共に引っ越してきた2018年は平年並み。

2019年は地元の皆さんも「こんなことは初めて」というくらいに珍しく、ほとんど雪が積もりませんでした。

2月の本来なら一番雪が多く積もっている時期に、小学校の校庭の地面が見えているという、あり得ないくらい雪が積もらなかった年でした。

お陰で、小学校の冬の恒例の体育の授業内で行うスキー授業も中止になってしまったりしていました。
(今年はコロナの感染拡大防止のため、スキー場が2月いっぱい休みになりスキー場での授業は中止になりました)

2019年の雪が少なすぎたせいのギャップもあり、2020年の積雪量が物凄く多く感じましたが、それを上回るのがこの2021年の冬から2022年3月現在までの積雪量でした。

地元の皆さんが「こんな雪の量はしばらくなかった」というほどの量です。

それもそのはず。

1984年以来37年ぶりで、平年の3倍の量だそうです。

3月になると気温がプラスになる日も増えてきたため、雪ではなく雨が降るようになる日も増え始め、積もった雪が融けては凍り……を繰り返して、積もったままの雪は硬く重たい雪になっていきます。

雪融けが少しずつ進むものの、屋根の雪が落ちて来たり、常に屋根から水が流れて落ち続けていたり、天気予報でもなだれ注意報を連日耳にするようになります。

実際には3月下旬頃には、日陰の雪がまだ融け切らずに残っていることはあるのですが、まれに4月に入ってからもまだ雪が降るような寒い日もあります。

この記事では、青森市内の積雪量が2021~2022年にかけての冬は、一体どのくらい積もったのかを写真を交えながらご紹介させて頂きます。

ユッフィ

転勤族にはこの雪の量は厳しい!引きこもりの日々になります

青森市の中でも特に積雪が多いのは酸ヶ湯

青森市の中でも最も積雪量が多いのが、酸ヶ湯(すかゆ)という地域です。

八甲田山のふもとにあり、酸ヶ湯温泉という観光地のため普段ここで生活をしている人がいるわけではありません。

青森県内のニュースの天気予報の中で、積雪量の一覧画像が出るのですが、そこでも圧倒的に積雪量の数字が大きくて驚くことが多いです。

2022年の1月31日の酸ヶ湯温泉の積雪量は427cmに達し、1月中に4mに達するのは2013年以来9年ぶりとの事でした。

この積雪427cmというのは、2012年1月29日の429cmに次ぐ、1月としては2番目の多さだそうです。

そして2022年3月10日現在、409cmの積雪となっているそうです。(これでも毎日少しずつ融けて減ってきています)

ちなみに2013年の酸ヶ湯温泉の積雪量は、2月23日に566cmという過去最高の積雪量を記録しています。

青森市内の積雪量は

青森市内の県道や国道、大きな通りはブルドーザーによって除雪され、除雪された雪は一旦歩道側へ寄せられます。

場所によっては歩道も小さめの除雪機で除雪してくれるのですが、歩道と車道の間に高い雪の壁が出来上がります。

横断歩道のあるところに人が横断できるように除雪して境目を入れてくれる時は親切。

この境目がない場合、車道の方に回り込んで反対側へ渡らなくてはならない場合もあるため危ないです。

晴れ間が出ていると思ってもすぐに天気が変わって吹雪くこともあるので、冬は晴れが続くことは滅多にありません。

この写真のように、歩道も除雪が入っていたので歩きやすくなっているのですが、左側が車道なのに雪の壁で道路は見えない状態です。

除雪した雪はすぐには片付けられないため(まずは除雪することが優先になります)車線が一車線、雪で埋もれて隠れてしまいます。

そのために渋滞が起きてしまい、冬場はいつも以上にバスの到着が遅れます。

こちらの写真は、青森駅の近くの地域。

二車線とも一方通行の道路が、除雪した雪で埋まってしまうためほぼ一車線に。

しかも、この通りはバスが通る道路。バス通りだとしてもこんな状態になります。

青森市は、2020~2021年の冬は物凄い大雪が、いきなり根雪(ねゆき=冬のあいだ積雪状態が続くこと)になったので降り始めた時からもう大雪でした。

青森の地元の皆さん曰く「いつもは11月頃に初雪が降って、ドカッと降っても一度融けて、また12月頃から本格的に積もる」パターンらしいのです。

今回はいきなり根雪のパターンでした。

かなりドカッと雪が降ったために、除雪(ブルドーザーなどの重機で除雪)と排雪(ダンプに除雪した雪を乗せて捨てにいくこと)が間に合わず、生活道路には除雪がなかなか入ってくれないため、雪がどんどん積もり、車が多く通る地域はその雪が砂のようにグシャグシャになっていきます。

除雪のために使われる重機、ブルドーザー。

夜から深夜にかけて生活道路の除雪を、早朝から大きな道路の除雪に入ってくれるので、ブルドーザーの音が夜中にすると「やっと来てくれた!!」と嬉しくなります。

音もすごいし家も揺れるけど、それでも道路が通りやすくなるので本当に待望のブルなのです!!

除雪が間に合わず、雪が砂状になり車のタイヤがはまる

関東で購入した我が家の四駆ではないFFの車。

勿論スタッドレスタイヤですが、タイヤが雪にはまってしまい何度もスタックして怖い思いをしました。

雪国では四駆の車を購入するのが当たり前らしいのですが、まさか北海道や青森に転勤するなんて思ってもみませんでしたので、購入時点で四駆の車を買うなんてことは全く考えもしませんでした。

スタックした時に助けて下さったご近所さん(皆さん優しい!)の他に、野次馬なのか通りかかった年配男性からは

「青森で四駆じゃねえなんて、ダメだな」

と言われたので

「まさか青森に転勤になるなんて思ってもいませんでしたからね!」

と言ってしまいました、大人げない。笑

その時助けて下さった近所のご家族の皆さん。

お父さんと中学生の息子さんが夫と一緒に車を押してくれて、お母さんは運転を代わってくれて、アパートの前まで運転して下さいました。(慣れたご様子でとても上手!)

青森の教習所で、四駆ではない車が立ち往生した場合の教習とかすれば、転勤族の人が受けるような気もします。

でも敢えて私は「冬は車を運転しない!」ということを選択しました。(冬はバスに乗ります)

ユッフィ

慣れない雪道を運転して回りに迷惑をかけてしまうのを避けるために、冬は車を運転しないという、テンツマならではの選択です。

2022年の積雪ペースが平年よりも早い

2021~2022年も、降り始めは遅かったものの、年末年始にかけて連日ドカ雪が降り続けたために、一気に雪景色に変わりました。

2022年1月29日には、平年の1.8倍の積雪量(119cm)となっていたそうです。

ちなみに2022年3月10日現在、89cmまで融けました。

気温が上がって来て、少し溶けて降って溶けての繰り返しで、路面が見えている状態ですが、道端の雪はまだ89cm残っています。

車道と歩道の間に積み上げられた雪は、除雪した雪です。

除雪しただけなので道路わきに積み上げられたまま、排雪されるまでは雪の壁と化します。

世界一の豪雪都市・青森

この記事では、降雪量とさせて頂いていますが「降雪深」というようです。

降雪は雪が降ること、積雪は積もった雪のことを指します。

ウェザーニュース「「降雪量」とは 積雪とはどう違う?」より引用

降雪量は、雨量のように直接測れないということで、1時間ごとの積雪深の増加差分をさすようです。

雪が降れば積雪深は増えますが、積もった雪は融解や昇華で消失したり、雪自身の重みで圧縮されることにより、雪の厚みが自然に減ってしまいます。ですので「降雪量」を記録する場合には、減った分はカウントせず、増加した分だけを加算します。

ウェザーニュース「「降雪量」とは 積雪とはどう違う?」より引用

ちなみに、降雪量についてこんな記事も見つけました。

気象庁発行の「日本気候表」によれば青森市の年間降雪量は812センチメートルで、都市にある気象台や測候所などの気象官署の中で新庄市・岩見沢市を抜いて日本一です。

あおもり今・昔 59 -自然よもやま話- 世界一の豪雪都市より引用

私が小学生時代に住んでいた、その岩見沢市よりも年間降雪量が多い青森市。

岩見沢市もかなりの豪雪だと、小学生ながらに感じていましたが青森はそれ以上だったのですね。

世界的に見れば、豪雪地帯は山間部や極地方などあまり人の住まない所にあるので、青森市は世界一の豪雪都市と言えます。

あおもり今・昔 59 -自然よもやま話- 世界一の豪雪都市より引用

人口10万人以上の都市の年間降雪量を見ると、青森市が世界一だそうです。

ちなみに、悲しいかな短命県は日本一です。

雪に埋もれかけたポスト

青森市内の国道沿いにあるポストが大雪で物凄く大変なことになっていたので、写真を撮りました。

それをなにげなくTwitterにあげたところ、1,000いいねほどのプチバズりしたのがこちらのです。

車道や歩道の雪を、側道に積み上げたためにできた雪の壁です。

雪の中から発掘されたようなポストです。

向かって左側に扉がついているので、収集する郵便局員さんは左側を開ける必要があるのですが……

高く積み上げられている除雪された雪の量がすごいです!!

除雪機で除雪をする際に、消火栓やポストなどが雪に埋もれて見えずに倒壊させてしまわないように、棒を立てて目印にするのですが、その目印の棒さえも埋もれつつある状況でした。

赤い棒の先がちょっとだけ出ているのがおわかりになるでしょうか。

歩道は除雪されるものの、ポストは近所の方のご厚意で掘り起こされたのでしょうか。

もしこれを集荷の局員さんがされたのだとしたら大変なことですよね。

ユッフィ

道路の端っこに寄せられている雪は、恐らく2メートルは余裕で超えているので驚きますね!

雪はもうこれ以上降らないで

滅多に雪が降らない地域にお住まいの皆さんは、きっと雪に憧れを抱かれている方もいらっしゃると思います。

「ホワイトクリスマスだなんて、ロマンチック」

だなんて言われている頃、雪国豪雪地帯では

「ホワイトアウト(地吹雪による視界不良)のクリスマス」

を過ごしていたりします。

私自身も福岡生まれなので、小学校に入学するタイミングで北海道岩見沢市(豪雪地帯)へ引っ越した時には、物凄い雪の量に感動した物でした。最初だけでした。笑

「❝雪かき❞ってしてみたい!」

と先日SNSでおっしゃっている方がいました。

一日中ほぼずっと雪が降り続けるため、一日に2度も3度も雪かきをして(先日4度目の雪かきを夕方にしたと知人が言っていました)その雪を片付けるために、大きなそりに重たい雪を移し替え、雪捨て場まで雪を乗せた重たいそりを引いて行き、雪を捨ててくることを何度も何度も繰り返しているご近所の方々をよく見かけます。

腰をやられる……

筋肉痛になる……

疲れる……

ということを、ほぼ毎日、何か月もの間続けなくてはならないとなると、地元の方曰く

「雪はもうこれ以上降らないで……」

と思うことだと思います。

片付けても片付けても容赦なく降ってくる雪。

さっき車の上に積もった雪を車から雪をおろし終えたばかりなのに、出発しようとしたらもう車の上に雪が積もってる……なんてことも当たり前にあったりします。

そんなわけで、北国の民は心から春が待ち遠しくなります。

近所の景色がどんな景色だったかを忘れてしまう

雪がない景色を何か月も見られなくなるため、近所にも関わらずどんな景色だったかを忘れてしまい、グーグルストリートビューで「こんなところだったか」と思い返すことすらもあります。

先日、娘が家の前の道路の、雪がない時の写真を見て「この道ってこんなに広かったっけ?!」と言っていました。

ちなみに現在その道路は、道路の両側に除雪した雪が積み上げられていて半分くらいの車幅になってしまっています。

「雪が降るのはたまに……」

というのがちょうどいいのではないでしょうか。

雪国は遊びに行ったり観光で行くのなら、きっと楽しいだろうなあと、私も思います。

住むのは大変、住み続けるのはもっと大変です。

まとめ | 転勤族は青森から引っ越したくなる

青森の初雪は11月頃ですが、根雪(ねゆき=冬のあいだ積雪状態が続くこと)になるのは12月頃。

そして3月には気温が上がりすこしずつ雪融けが進むものの、4月になってもまだ雪が降ることもあります。

私は転勤族の妻なので、青森に一生住むことはありませんが(正直すぐにでも引っ越したいというのが本音ですが)青森では「一生分の雪を経験したかな~」と思っているので、そろそろ雪無し県への転勤の辞令を出してもらえないだろうかと、毎日祈っているところです。

昨年の春に旦那さんの転勤で関東から引っ越して来られたママ友さんは、あまりの雪の多さと日照時間の少なさに、かなり辟易しており「鬱になっています」と辛そうでした。

私も関東暮らしからいきなり青森に転勤となったら、本当に辛かったと思います。

転勤族は大抵、駐車場にロードヒーティング(融雪)がついている物件に住むことが多いため、大掛かりな雪かたづけはほとんどありません。(その分高い管理費等がかかります)

でも、言葉も聞き慣れない津軽弁(9割聞き取れません)に、慣れない冬の豪雪。

転勤で夫に付いて来ても、厳しい環境にメンタル面で限界が来てしまう妻が多いようです。

しかし、桜の季節の青森、特に弘前公園の桜は本当に圧巻です。

すごくすごく美しいので「あの雪を乗り越えてこそ感動するし観られる風景だなあ」と、心から思います。

本当に本当に、春が待ち遠しいです。